2016年10月4日火曜日

弓歩のときの歩幅

今日の火曜の教室では48式の一段で、歩幅をきちんと正しく取れているかを確認しました。「歩幅」は、歩くときの歩幅と違って、この場合は右足と左足の内側がどれだけ空いているかです。太極拳ではほとんどの場合足はクロスしません。一段の中での例外は「搬攔捶」で出す足だけクロスしてOKだそうです。

ではその他の弓歩では「歩幅」はどれだけ空いていればよいでしょう?基本的に2種類だそうです。

「摟膝拗歩」のように、前足と反対側の手で攻撃している「拗歩」のとき、歩幅(両足の土踏まずの間)は拳2つ分。

「攬雀尾」の「掤」ように、前足と同じ側の手で攻撃している「順歩」のとき、歩幅は拳一つ分。これを踏まえれば、「捋擠勢」も歩幅は拳一つ分ということになるそう。


ちなみに、「白鶴亮翅」などの「虚歩」では、歩幅はほとんどなしが正しく、開きすぎても、また足がクロスしてしまってもダメだそうです。

2016年8月15日月曜日

站椿功(たんとうこう)

PCのデータを整理していたら站椿功練習をしている画像が見つかりました。様になってなくてお恥ずかしいのですが、誰でもできる、という例えにはいいかもしれません。今日は私の教室で習っているやり方を紹介します。

站椿功は教室練習の最初か、甩手(すわいしょう)の次くらいに、3~5分くらいでしょうか、やっています。最近先生から久しぶりに「何のためにやってると思いますか?」「立つ練習??」と聞いてみたら、OKをいただきました。本当は10分くらいやるのが理想で、繰り返しやるうちに、左右の差ですとか、姿勢のゆがみが取れてくるのだそうです。

やりかたは、「起勢」のように手を上げて、腕を軽く下ろした状態から、手で、肩の高さくらいのところから丸く輪を作ります。大きな風船というか、ボールを抱えているイメージだそうです。途中で腕が疲れたら、「収勢」のようにゆっくり収めて、また「起勢」から始めてOKです。

確か、「つながっている」感覚を持つには、手の指はくっつけちゃってもよいと言われました。私は5~10cm、自分が楽な位置で離しています。
胯(くわ)の感覚は、ちょっと高い椅子に「座っちゃお(^^)」と浅く腰掛ける感じ。立っているんだけどちょっと楽をしたいという感覚です。慣れないうちに膝を深く曲げて座ると、腰に力が入ってしまうのでそうで、教室では、あまり腰を低くすることを重視しません。

姿勢を保っている間は何をするかというと、私の場合は最初は正しい姿勢を作るために身体のいろいろな部分をチェックしていました。「ここに要らない力が入っていないかな?」「腕の幅は大きい方が?小さい方が楽かな?」「開いた足は自分の癖で左右非対称に着いてないかな?」などなど。

なんとなく形が定まってきて今は、この姿勢を作っているときの「感覚」を感じ取るようにしています。例えば、「百会(百絵)から尾骨までが、一直線になってつながっている」「尾骨が真下を向いている(=骨盤がくっと前に入っています)」「腕が軽くなってただ置いてある(沈肩墜肘になっています)」「おしりの底で椅子を作って、それに座っちゃっている感じ(反り腰になってなくて、背中は優しく力が抜けて命門がふくらんでいます)」「背骨は平たいお皿が、上手にバランスをとって積み重なっている感じ」「かかとの真上におしり(=重心)が来ている感じ」「足の裏は柔らかい泥土の上にいるみたいに、ぺたっ、と柔らかく全部が付いている感じ(足裏の力が抜けています)」……なんて内容です。

先輩方は、「頸」というか、「気」というか?が通っているのをイメージしたり、感じたりされているそうです。腕の横方向の輪でも、縦方向の前後の輪でもいいようです。(きっとベールのように幅があるともっとよいのでしょう。)ある先輩は「腕のところを虫が伝っているようなむずむずをイメージする」とおっしゃっていました。先生には、最終的には自分のすぐそばでなく、体育館の壁とか、もっと大きな円をイメージするように言われました。

2016年7月12日火曜日

拍脚伏虎(パイジャオフーフー)

今日の48式太極拳の教室では「拍脚伏虎(パイジャオフーフー)」のひとつめを習いました。今まで覚えていたのと大分違ったのでしっかりメモしておきたいと思います。

まず最初、「白蛇吐信」2つめが終わった姿勢から、左足を左の進行方向真っ直ぐに出しながら、右手は立円(りつえん)を描きます。このとき、左手は立てた状態から横にする。右手で足を叩く前にしっかり弓歩を作ります。弓歩になると、上半身が斜め左を向くので、左手は自然と身体の横(というか外側というか)を向きます。(手でやらないこと。)

そして右足の上げ方。蹬脚などと同じく二段階でした。まず膝蹴りで右足の膝だけ上げて、足先は左足のそばに引きつけてあります。次につま先まで上げて、足の甲を右手で叩きます。(この叩く動作は、蹴った、ということを示すためとのことでした。)右足はすぐに下ろさず、やはり蹬脚のように一度足先を左足のそばに引きつけます。

両手を放鬆(ファンソン)させながら、右足を左足の外にクロスさせて着きます。足の向きは、ぴったり左の進行方向でもいいし、左後ろ45°でもOK。その間でもOK。まぁ上半身は左の進行方向まっすぐよりはやや左斜め後ろを向くので、足も少し斜めになるようです。

(しっかり右足に乗って、)左足は歩幅(拳1.5個分)を開けて真後ろに着き、弓歩を作っていきます。手は右手→左手の順に拳を握ります。右手は相手の脇腹を突き、左手は相手のこめかみを突きます。ので、右の拳は、拳心が下を向き、左の拳は、拳心が前を向きます。完成時、視線は自分の身体に対して、斜め右前を向きます。

2016年5月19日木曜日

倒巻肱(ダオジェンゴン)

火曜日の48式教室は「倒巻肱」の手を中心に習いました。

まず「肘底捶」から手を左右に広げるとき。右腕は特に脇を意識します。脇の下に風船が入っていて段々膨らんでいくような感覚です。肩→肘→手と順に、徐々に上がっていきます。(このとき、肩の力が抜けてないと腕が上手く上がりにくいです。)

続いて、後方の腕の肘を折り、前方の腕を手前に下ろしながら、後方の手を前へ押し出す動作。ここでは、前の腕の手首が、相手に上から掴まれているのを後ろの手で払いながら抜く、または、前の腕で相手の腕を掴んでいるのを引き込む動作をイメージします。

すなわち、前の腕は、自分の身幅の中心(おへその前くらい)に向かって引いてきます。このとき、真っ直ぐ引かないと相手の手から抜けないので、肘から下はあまり横や斜めにせず、手の平をタテにする意識で引きます。
真っ直ぐ引いてきた腕がお腹にぶつかるよりも前に、引いてきた相手をよけようとして、腰を回して相手を脇に逃がします。

後ろの腕は、套路としては、前の手の平の少し上を通って、やはり自分の身幅の中心に押し出します。このとき、手の平の小指の付け根側といいましょうか、掌外沿で相手の手を払うので、掌外沿を前にして手の平は水平に近い状態で前の手の平の上を通ります。両方の手の平が交差するとき、上下の距離はあまり大きく空けません。

また、押し出す手は、教本などでは「推掌(トゥイヂャン)」と説明されますが、手の平は立てません。定式で自分の前へ押し切ったときも、手首が自然とゆるんでいるので軽く浮いているくらいまでです。ぴたっと立ててしまうと、相手にさらに深くぐいっと曲げられたら、やられてしまうからだそうです。

2016年4月7日木曜日

ひとつできているときは、全部できている

例えば、野馬分鬃の歩行練習。ひとつ動作をする前に、肩甲骨を下げることを意識します。意識しているのは肩甲骨なんですけど、不思議と身体全体が快適に動く感覚があります。

身体のどこか1箇所を意識して、上手く使えると、他のところも全て、上手く使えているのだそうです。なぜって、「一動全動」だから。
お教室では毎回身体の色々な部位を意識します。肘、足の裏、おしりから膝、ふくらはぎの筋肉…角度を変えてアプローチするんです。

中でも、腰から下の土台が結構大事みたいです。上半身が違和感があるときは、大体足元がきちんとしていないんです。ペア練習で上手にいかないときは、まず足元をチェックします。「ほらあなた、弓歩が腰浮いてるから(笑)」っておっとっと、と直すと「ほらこれならできてるじゃない」という感じです。

2016年4月6日水曜日

先生と上手く付き合う

「先生によって言われることが違うかもしれないけど…」火曜日の先生に習い始めたとき、こんな風に前置きされました。本当に太極拳って、どうして先生によってこんなに色々教わる内容が違うのでしょうね。

先生のアドバイスは、とにかくお教室のその場では「はい」と先生に従うこと。実際、そうやって穏便にやりすごすのが安全だと感じています。
目先は違うことを言っていても、「結局同じようなことを伝えたいんだな」というときもあります。

ではどうやって私は毎回ブログに「今日はこんな質問をしました」なんて書いているのでしょう。幸い、先生には「何でも質問していい、むしろ質問してほしい」と言われているんです。その場で答えることができなくても、帰って調べてくるのもまた勉強になるからと。

お教室の流れを止めない程度に、来週も質問してきます(笑)

2016年4月5日火曜日

甩手(スワイショウ)

今日の火曜のお教室で、準備運動の基本功も結構進んだ頃、先生が「甩手(スワイショウ)やったっけ?」とおっしゃいました。まだだったので、「先にやらなけれいけなかったのに」とその場から「甩手」をやりました。「甩手」は結構最初の方にやるのがいいみたいです。

いつもお教室では最初の最初に「甩手」を100回やります。「起勢」のように足を肩幅に開いたら、軽くこぐような感じで、最初と最後は小さくして、段々振り子を大きく振るように、両手を前後にブルン、ブルンと振るんです。

このとき、下半身はなるべく固定します。(私は上半身もあまり揺れないようにしています。)

最後、段々手の振りを小さくしていって、自然と手の動きが止まったときは、身体の力は抜けているんだそうです。
今の先生に習い始めた頃、上手く力が抜けなくて、「ちょっとこうやって揺すってみて」と甩手を2、3回やってから、動作を教わったりしていました。

斜身靠(シエセンカオ)

今日の火曜48式のお教室では2段の最初、「斜身靠」(シエセンカオ)をやりました。

1段最後「攬雀尾」を終えた姿勢から後坐して、つま先を上げ左足を正面に戻しながら両手を左右に開きます。そのとき、両腕を広げすぎないように、左手は元の位置に残したまま、右手を開く気持ちで分けます。

私の場合は右足の重心が問題でした。「後坐」をで下がりすぎた勢いで正面を向くと、右足の外側に重心が行ってしまい、足の裏は全部付かないし、おしりが出てしまいます。「後坐」は少しでOK。身体の半分だけ回す気持ちで正面を向くと、きれいに右足が付いていました。

歩幅をとって右足を右方向に出し、下半身は弓歩へ移ります。(左足は蹴り出します。)手は分掌から胸の前で交差させる。この動作は、相手が打ってくるのを左手で受けていると考えるそうです。交差させた両手は軽く前へ押しだし「掤」させてから、拳にしながら上下に分け開きます。

手を拳にするタイミングは自然でよいということでした。昔初めて48式を習ったときを思い出して「右足を出したときに手が『×』、つま先を付けたら拳を握るですか?」と聞いたら、「結果としてそのくらいのタイミングになる」んだそうです。

2016年4月1日金曜日

逆腹式呼吸

太極拳では「逆腹式呼吸」をするのですって?普通の反対だからつまり、息を吸うとお腹へこんで、息を吐くとお腹が膨らむ…!?

先生に「聞いたことない?」と訊かれたとき、「あり得ないです!信じられません!」と言ったら、できるように私を誘導してみせてくださりました。先生の言うとおりにお腹を意識してみたら、私も「逆腹式呼吸」をしていました。

感触としてはこんな感じでした。お腹の中がボールのように丸く空洞になっていると想像します。普通の腹式呼吸では、息を吸ったとき、ボールを横方向につぶすというか、膨らませます。逆腹式呼吸では、縦方向に膨らませます。どちらの呼吸法でも、肩は上がらずそのままです。

逆腹式呼吸では、息を吸ったとき、お餅を縦に引っ張ったときのイメージと言いましょうか、伸びてる部分は細くなります。息を吐くときは力を抜いて、上がったのがダラダラ~ッと降りてくる感じです。緩むとき、まぁ、凹んでいたのが直った分、膨らんだといえるかもしれません。


2016年3月22日火曜日

基本功とストレッチ

火曜日のお教室では、「基本功」と呼んで太極拳の基本的な動きを10分くらいやったあと、ストレッチをしてからお教室の内容がスタートします。

先生に「どうしてストレッチよりも先に基本功をやるんですか?身体がカチンコチンでやっても意味あるんですか?」と質問してみました。

答えは「YES」でした。お教室に来たばかりだと、電車に乗ったり、自転車や歩きできたり、みんなまだ身体が「太極拳向け」になっていないから、まず基本功をやるんだそうです。

先生の考えでは、基本功とストレッチは別の種類のもので、両方やるのが一番いいんだろうけど、ストレッチは、必ずしも太極拳をやるのに必要ではない、とのことでした。

「じゃぁあお風呂のあとはストレッチだけやるとか、必ず2つセットじゃなくて、片方だけやっても効果があるってことですか?」と聞くと、やはり答えは「YES」でした。言われてみると、先生の推手のお教室では準備運動にストレッチはしません。48式のお教室だけです。

ためしに、別のお教室の前に10分弱くらい、火曜日にやっている基本功をやってみました。そのお教室に出ると、終わったあとの疲労感はもちろん、次の日必ず筋肉痛になるんです。それがなんと、基本功をした日は疲れもあまり感じないで、翌日以降の筋肉痛もありませんでした。身体がゆるんでから練習を始められたのが、よかったのかなと思います。

2016年3月19日土曜日

身体のクセと付き合う

神奈川県大会で、これまた別の、最初のサークルでお世話になった先生に挨拶したら、先生はご自身から会話を続けようとされました。「前は悪いクセがあったじゃない?クセが直って、素直な太極拳ができるようになったんだってね」先生は去年の県大会で私の表演を見た人から聞いた、とニコニコされていました。

先生は生徒の成長を褒めてくださったのでしょう。しかし本番前の私にはかなりショックな言葉でした。

「弓歩で膝が中に入る」「姿勢が猫背」「腰が反る」…実際私は引っ越し先で今の先生についてから、相当な苦労をして身体のクセを直してきました。「弓歩は前足重心蹴り出し45°」「歩幅は小さく」…正直、私は套路と形だけを教え込まれた最初のサークルで、太極拳の悪いクセが付いたと思っていました。

でも今思えば、最初のサークルの先生方が、私が一つ動くたびに束になって注意しようとしたのは、私の「悪いクセ」を直したかったのでしょうね。
結局私の「悪いクセ」は、太極拳を始める前、今まで生きてきた中で蓄積されたのだと思います。私は太極拳をしていないときも猫背で腰が反っていました。

ある先生は、このようなクセを、現代生活の中で身体に染みこんでしまった「悪い習慣」とおっしゃっていました。太極拳で、何十年も続けてきた身体のクセを直す機会をいただいたことは幸運だったと思います。

2016年3月18日金曜日

歩行練習をする余裕はないけど…

3月16日の読売新聞「ヘルスQ&A」で、「インターバル速歩」というトレーニングが紹介されていました。速歩きとゆっくり歩くのを3分ずつ交互に繰り返して、筋力や持久力をつけるというもの。

私はお教室で歩行練習(「野馬分鬃」の足だけを、上半身はなるべく自由で)を2時間やり、猛烈な筋肉痛になったのがきっかけで、外出時は「インターバル速歩」に近い歩き方をしています。
私の場合は、骨盤周りの筋肉をほぐすこと、少しでも脚力を付けることを目的にしています。最近は歩行練習で筋肉痛にならなくなりました。

まずは荷物です。リュックサックなど背負える荷物にして、なるべく中身も軽くします。買い物で荷物が増えても、なるべく手提げで持ち、背中の荷物は増やさないようにしています。

姿勢は「含胸抜背」と「沈肩墜肘」。あごを引いて肩甲骨を下げ、背中は楽に伸ばします。私は、速さ破棄にしないで、ともかく意識が続く間は、開ける限り大股で歩いています。ピーンと伸ばすのでなくって、鞭をピシャッと振るイメージで、蹴るように足を前に出します。(「蹴るように」というのは、結婚式で介添えさんが教えてくれたきれいな歩き方です。)足は必ず、かかとから着地させて、足首の力が抜けた状態で、柔らかく全体を地面に付けます。
腕は、両手が空いているときは、ブラブラっと楽な状態で大きく振っています。

太極拳を始めた頃、意外と、重心を完全に移して歩く、というのができていませんでした。片方の足に体重が全部乗ったな、と思ってから、次の一歩の足を出すんです。今は、階段を上るときに特に意識しています。


2016年3月16日水曜日

神奈川県大会(2016年)の思い出

今日はちょっとセンチな話。

県大会で本番の表演中、24式太極拳の「閃通臂」から転身しようというとき、壁際に、引っ越す前に通ったサークルの先生が目に入りました。
嬉しくて思わず「搬攔捶」の払う左手はどこかへ行ってしまいました。でも、規定時間を過ぎていそうだったのに諦めないで頑張れたのは、先生のおかげかもしれません。

先生には年初の年賀状で「やっと身体にいい太極拳ができるようになってきて、楽しく練習しています」と書いたところでした。

先生は表演が終わりコートの脇に立つと、こちらに手を振ってくださり、いそいそとその場を離れて行かれました。去年の大会でお会いしたときは、大会で理事をされていて一日お忙しかったとおっしゃっていました。きっと合間に見に来てくださったのでしょう。

今回は本番は「気持ちよく太極拳をした」というより、後半時間が気になって焦ってしまいました。その分、会場で先生、先輩方にお会いできて笑顔を交わしたのがよい思い出になりました。太極拳を長く続けていって、挨拶する方の数が増えていくのが楽しみです。

2016年3月13日日曜日

自分で練習しているときが、一番上手になるとき

今日のタイトルは、ある講習会で先生がおっしゃった言葉です。

以前は先生を見ながらやるのに慣れていたので、家で練習すると、変な癖が付きそうで怖かったんです。先生の言葉を聞いて、すごく励まされて、お教室がない日も、太極拳を練習してみようと思うようになりました。

実際、自分と向き合いながら、「あ、今胯が力抜けてなかった」とか、「肩甲骨が下がりきってない」って、今自分の身体がどうなってるか、自分に問いかけながら練習する時間って、すごく感覚を鍛える時間になります。

太極拳の姿勢の作り方とか、歩き方などなど。套路を思い出せなくてもできる練習があることも、最近やっとわかってきました。

県大会を終えた今日。また一年、太極拳が上手になるように、毎日コツコツ身体を動かしていきたいです。来年はもう一段健康な身体で表演したいです。

2016年3月8日火曜日

搬攔捶、攬雀尾

今日の火曜日のお教室では、私が県大会に出ると知った先生が、48式太極拳の中で、24式でも気を付けられることをアドバイスくださりました。簡単にメモのみ。

「(左)搬攔捶」
拳を突くときは、拳面がしっかり正面を向くように。

「攬雀尾(左掤捋擠按)」
「掤」ではおへそはしっかり正面を向く。なぜなら、下げる方の手で相手の腕を取り、ひじの少し上あたりの下に置いた「掤」の手をテコにして、腕を絞めるという用法だから。

弓歩の左右の足の間は拳1個分の幅を空ける。弓歩の後ろ足は、膝が中に入らないように。


2016年3月2日水曜日

「双峰貫耳」の用法

今日の話は、「ああじゃない、こうじゃない」色々意見が分かれるかもしれないので、ただのメモとして適当に流してお読みください。

昨日火曜日のお教室で「双峰貫耳」を練習していて…

「普段他のお教室では、(右蹬脚のあと)足が上がったまま両腕を下ろしきて払いなさいって習った気がするんですけど、今先生がされた感じだと、右足を着地させる強さと連動させて手を払ってるように見えたんですけど、足はいつ下げるんですか?」と質問してみました。

疑問を感じたのは用法の解釈が違うためでした。

日本連盟では、蹬脚のあと、相手の頭を両手で押さえて下ろしてきて、足でたたき割る、という解釈だとのこと。

先生の解釈では、頭を押さえる前に相手は手を出してくるだろうと考える。手を払う動作は相手の両腕を払っています。そのとき、片足で立っているより両足で踏んでいる方が強く相手を払うことができる。伸びてきた相手の両腕を下に払い、そのまま両拳は相手の腕の内側をなぞってこめかみを絞めます。

「検定や大会はどうしたらいいでしょう?」と聞いたら、まぁ、定式は弓歩になって相手のこめかみを絞めるタイミングなので、それまでの過渡動作は多少の違いも許容されるでしょう、とのことでした。


ちなみに、質問の話で横道にそれましたが、その日練習したのは、「双峰貫耳」で拳を作るとき、小指から握ってみましょう、という話。小指から握ることで、腕が内旋しやすくなり、また、足の指も連動して動くので、身体全体を使いやすくなるそうです。

2016年2月26日金曜日

上半身の動きと足の踏み方の練習

日曜日のお教室で、先生がいつでもどこでもできる基本功を教えてくださりました。24式太極拳の2回目の「単鞭」までを、「起勢」の姿勢で手だけやるんです。「野馬分鬃」は1回で、すぐ「白鶴亮翅」に行ってもいいそうです。

この練習のときは、肩甲骨を下げることと、丁寧に腰を回すこと、また、重心が乗った方の足をしっかり踏むことに注意しています。「弓歩」になるときは、後ろ足になる方の足を、その場でしっかりと踏みます。

2016年2月25日木曜日

手を動かさない練習

「これができたら太極拳も上手になる!?」かまで確認してないけど、太極拳で姿勢が治ってきた頃、けん玉を初めてやってみたら、なんとすぐできました。

上手な人が「手は動かさないで膝だけでやる」とコツを教えてくださりました。「手は使わないって太極拳に似てるなぁ」と思ってやってみたら、いきなりできたんです。

私の場合は、足を肩幅に開いて、背中を自然に伸ばして、肩を沈めて準備します。脇は緩んでいます。腕は優しく曲げて、けん玉はおへそよりちょっと高いくらいの位置ですかね。

お皿や剣に入れるときは、伸ばした背中を保ったまま椅子に座るように膝を曲げます。ある人は「卵を持っているみたいに優しく、膝のクッションを使って」とおっしゃっていました。

2016年2月19日金曜日

太極拳上達の近道は「基本功」

お教室で太極拳の自習の話になったときだったか、先生が「なるべく基本功をやった方がいい」というお話をされていました。

「じゃぁ、今日はちょっと時間があるなっていうとき、24式のような套路を流すより、基本功をやった方がいいってことですか?」と聞いてみると、答えは「YES」でした。「太極拳らしい動きができるようになる」から、とおっしゃっていました。

「基本功ってなんですか?」と聞くと、そのお教室で準備運動にやっていたような、手先を使わないで脇から腕を回す練習とか、そんなもののようでした。

太極拳の講習会で「基本功」そのもののお教室を受けているという方に会いました。「どんなことするんですか?」と聞くと、「ヤートイ(圧腿)とか…」とのこと。あとで紹介くださったURLを見たら……。「えーっ、このカンフーみたいなキツい柔軟が基本功?」とびっくりしました。

「基本功」は日本武術太極拳連盟の『太極拳指導教本』で「太極拳のための体力トレーニング」(p57~ 第2章、第1節)として紹介されているように見えます。3種類に分けて紹介されています。

1. 柔軟性を養うトレーニング

2. 下肢を重点とした筋力を養うトレーニング

3. 調整力を養うトレーニング

こうしてみると、教室でよくやっていたのは「調整力を養うトレーニング」、講習会で先輩がおっしゃっていたのは「柔軟性を養うトレーニング」だったのかな、と思いました。

『太極拳指導教本』では、年齢や性別、習熟度、太極拳の目的などに応じてトレーニングの内容を選ぶようアドバイスしています。

私は、太極拳をしながら健康になりたい(=冷え性と虚弱体質の改善)ので、「柔軟性を養うトレーニング」を、筋肉をほぐす程度にできるだけ毎日すること、「筋力を養うトレーニング」をできるだけ日常生活に取り入れること、また、「調整力を養うトレーニング」を太極拳の楽しみとしてやっていきたいです。
筋肉を柔らかくして温めておくと、「筋力を養うトレーニング」をしたときに筋肉痛が少なくて、筋肉も付きやすいような気がしています。

2016年2月18日木曜日

身体にいい太極拳をしたい

「身体のことを考えて太極拳したほうがいいよ」今週のお教室のあと、先生が声をかけてくださりました。私が「別のお教室で○○って注意されるんですけど…」と形の質問ばっかりするので心配くださったようです。

「『きれい』の基準は人によって違うから」先生はこうもおっしゃいました。上手な人の太極拳は見ていてきれいですけど、その逆、つまりきれいに見える太極拳は必ず上手なのかと言ったら、違いますよね。身体を合理的に使えているかどうかを考えながら練習する習慣を付けたいです。

身体の使い方について正しい知識を持つこと、また、正しい身体の感覚を持つことが大切だと思います。身体が正しい姿勢を覚えると、「胯が緩んでないな」「肩がカチンコチンだ」とか、身体のどこかがおかしいとき、違和感を感じるようになります。この感覚を鋭くすることが大事だと思っています。

2016年2月11日木曜日

「弓歩」で後ろ足の膝が中に入らない方法

「弓歩」の姿勢になったとき、「後ろ足の膝が中に入っている」と注意されたことはありませんか。私は太極拳を始めた頃からよく注意されました。今も時々なるそうです。「膝を痛めるからよくない」と言われても、気が付くとなってしまうんですよね。

私の場合は、後ろ足のつま先を「45°」にすることに神経質になってしまい、「蹴り出さなすぎ」でした。しんどくて、後ろ足の膝をつま先と同じ方向にできていませんでした。先生は「45°とか30°とか、数字で言われるのは気にしなくていいから、人の身体によってそれぞれだから、自分が楽になる角度まで蹴り出しなさい」とおっしゃいます。

2つめに、私は弓歩のときによくおしりが出てしまうんです。これも膝が中に入る原因だと思います。後ろ足の側の胯(クワ)をぐっと前に出すようにすると、おしりの後ろ側が固くなります。おしりの筋肉は、外側から真ん中に集めるように、太ももの前の筋肉は、ひざ小僧に向かって、内側から外側に、リボンを巻くようにイメージして、筋肉を使います。すると、太ももの内側が軽く張るような感覚があり、膝も中に入らなくなりました。

その他のチェックポイントとしては、前足、後ろ足共に、上から見て、ひざ小僧がつま先より前に出ないようにします。つま先より前に出ると、前に行き過ぎだそうです。

2016年2月10日水曜日

「起勢」で手を下ろす直前、膝は…?

この前のお教室で今さら確認したことです。「起勢(チーシー)」で手を下ろす直前、膝はどうなっているでしょう……?

手を上げる前の動作を一つ一つ確認していくと…

1. 最初の最初、「無極」の姿勢。
  足、背中は自然と伸びています。

2. 右の胯(クワ)を緩めます。右足に重心をかけます。

3. 右の腰が少し沈んだ分、左足の丈が余ります。
  押さえていたのを緩めるように、足腰を楽にしようとすると、
  すーっと、肩幅の分、左足が開きます。

4. 重心を、右足から、両足の間、真ん中に移ります。

「2」で右の胯を緩めたときに、膝も緩むので、少し曲がります。そのあと、そのままだから、手を下ろすときも、「膝は胯と同様、少し緩んでいるのが正解」でした。手を下げきったときの、膝と胯を緩めた状態の、ミニバージョンのようになっていればよい、ということでしょうか。
私は癖で、「4」の重心を真ん中に移すときに、身構えて膝が伸びてしまっていたそうです。

2016年2月9日火曜日

剣指が握れないのが治りました

太極剣の剣指って、作るの難しくありませんか?左手って右手よりも動かしづらく。

講習会で「剣指がうまく握れないんですが…」と質問したら、「段々年齢が上がっていくと握りづらい人もいるみたいですね」と若い先生は苦笑いされていました。先生は手に力を入れずに自然と握られているそうでした。

全然別のことですが、教室がある日に、「朝起きたときは手が温かいんですが、段々冷たくなってしまうんです」と先生に話しました。

すると先生は、「夜寝るときと朝起きたとき、手と足を思いっきり、グー、パーってしてみて」とおっしゃいました。それから毎日、朝晩に10回ずつグー、パー、と手を握って開くのをやってみました。

2、3ヶ月したころでしょうか、手が冷たくなる感じが和らいで、剣指も自然と握れるようになりました。今はうっかり「ピース」になってしまうことが減りました。
手先まで血行がよくなるように、最近は手だけでなく腕、肩もストレッチなどでよくほぐすように気を付けています。

2016年2月8日月曜日

雲手の手はゆっくり返す

前から別の教室で「雲手(ゆんしょう)の手ができてない」と注意されていました。今日はアドバイスをいただいて、なんとなく解決しました。

先生の雲手を見て、「真ん中を手が移動するとき、腕がどちらかというと縦になって見える」となんとなく感じていました。それは「ひじを下げるから」なんですね。ひじを緩めて下げると、なんとなく先生と似た形に落ち着きました。

そして、身体の脇に来るとき、手の平が外側に返る動作。私は、どちらかというと外に押し出すように一気に返していました。違っていました。腕が身体の斜め45°くらいに来たら、意識して肩甲骨を下げると、自然と徐々に手が返ります。そして、足を開いたり、寄せたりするタイミングで手を上下切り替えます。

手首が返ったり無理に水をかくようなどうさになったりなどせず、どこにも力がかからないで、手が自然と動く感じがしました。

2016年2月7日日曜日

「野馬分鬃」の手は下げる手を意識する

「野馬分鬃(イエマーフェンゾン)」の手の動きは、よく「手でやらない!」と注意されます。

今日は上下に分ける手の「下げる手だけを意識する」、というアドバイスを受けました。井戸のつるべのように、片方が下がれば、もう片方は自然と上に上がってくるのだそうです。

下げた手が腰の斜め前に落ち着いたとき、「沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)」を意識しました。すると、肩前に出した手も自然と肩が下がって、下がりきったとき、手先が上がる感覚がありました。

胯(クワ)の位置は、おへそと同じ正面のまま

今日の教室の歩行練習テーマは「『踏む』ということの確認」でした。「野馬分鬃(イエマーフェンゾン)」の歩く練習で、弓歩を作るときは、かかとからつま先に「ジワッ」と足の裏を踏むのだそうです。

やってみたところ、私の場合は、胯(クワ)の位置が動いてしまうのが問題でした。左右の胯が、いつもおへその向きに対して正面を向くように、下のように練習してみました。

1. 弓歩のとき、後ろ足の側の胯は、前足の胯と同じ位置に保ち、2つの胯を正面を向ける
後ろ足について行ってやや後ろに下がっていたのを前に直すと、しっかりと後ろ足が伸びる感覚がありました。

2. 重心を後ろに戻す(後坐)ときは、意識して前足の胯を後ろに下げて、後ろ足の胯と同じ位置に保つ
前足の胯が前に残っていると、しっかり後ろ足に重心を乗せられませんでした。

3. 前足の胯を開き両手でボールを作るときは、おへそを斜め前に向けるので、後ろ足の胯を意識して前に送り、おへそと同じく、両方の胯が斜めを向くようにする
後ろ足の胯がしっかり前に来ると、両手でボールを作ったとき、手の平が上下しっかり合わさりました。