2016年3月19日土曜日

身体のクセと付き合う

神奈川県大会で、これまた別の、最初のサークルでお世話になった先生に挨拶したら、先生はご自身から会話を続けようとされました。「前は悪いクセがあったじゃない?クセが直って、素直な太極拳ができるようになったんだってね」先生は去年の県大会で私の表演を見た人から聞いた、とニコニコされていました。

先生は生徒の成長を褒めてくださったのでしょう。しかし本番前の私にはかなりショックな言葉でした。

「弓歩で膝が中に入る」「姿勢が猫背」「腰が反る」…実際私は引っ越し先で今の先生についてから、相当な苦労をして身体のクセを直してきました。「弓歩は前足重心蹴り出し45°」「歩幅は小さく」…正直、私は套路と形だけを教え込まれた最初のサークルで、太極拳の悪いクセが付いたと思っていました。

でも今思えば、最初のサークルの先生方が、私が一つ動くたびに束になって注意しようとしたのは、私の「悪いクセ」を直したかったのでしょうね。
結局私の「悪いクセ」は、太極拳を始める前、今まで生きてきた中で蓄積されたのだと思います。私は太極拳をしていないときも猫背で腰が反っていました。

ある先生は、このようなクセを、現代生活の中で身体に染みこんでしまった「悪い習慣」とおっしゃっていました。太極拳で、何十年も続けてきた身体のクセを直す機会をいただいたことは幸運だったと思います。

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