2016年8月15日月曜日

站椿功(たんとうこう)

PCのデータを整理していたら站椿功練習をしている画像が見つかりました。様になってなくてお恥ずかしいのですが、誰でもできる、という例えにはいいかもしれません。今日は私の教室で習っているやり方を紹介します。

站椿功は教室練習の最初か、甩手(すわいしょう)の次くらいに、3~5分くらいでしょうか、やっています。最近先生から久しぶりに「何のためにやってると思いますか?」「立つ練習??」と聞いてみたら、OKをいただきました。本当は10分くらいやるのが理想で、繰り返しやるうちに、左右の差ですとか、姿勢のゆがみが取れてくるのだそうです。

やりかたは、「起勢」のように手を上げて、腕を軽く下ろした状態から、手で、肩の高さくらいのところから丸く輪を作ります。大きな風船というか、ボールを抱えているイメージだそうです。途中で腕が疲れたら、「収勢」のようにゆっくり収めて、また「起勢」から始めてOKです。

確か、「つながっている」感覚を持つには、手の指はくっつけちゃってもよいと言われました。私は5~10cm、自分が楽な位置で離しています。
胯(くわ)の感覚は、ちょっと高い椅子に「座っちゃお(^^)」と浅く腰掛ける感じ。立っているんだけどちょっと楽をしたいという感覚です。慣れないうちに膝を深く曲げて座ると、腰に力が入ってしまうのでそうで、教室では、あまり腰を低くすることを重視しません。

姿勢を保っている間は何をするかというと、私の場合は最初は正しい姿勢を作るために身体のいろいろな部分をチェックしていました。「ここに要らない力が入っていないかな?」「腕の幅は大きい方が?小さい方が楽かな?」「開いた足は自分の癖で左右非対称に着いてないかな?」などなど。

なんとなく形が定まってきて今は、この姿勢を作っているときの「感覚」を感じ取るようにしています。例えば、「百会(百絵)から尾骨までが、一直線になってつながっている」「尾骨が真下を向いている(=骨盤がくっと前に入っています)」「腕が軽くなってただ置いてある(沈肩墜肘になっています)」「おしりの底で椅子を作って、それに座っちゃっている感じ(反り腰になってなくて、背中は優しく力が抜けて命門がふくらんでいます)」「背骨は平たいお皿が、上手にバランスをとって積み重なっている感じ」「かかとの真上におしり(=重心)が来ている感じ」「足の裏は柔らかい泥土の上にいるみたいに、ぺたっ、と柔らかく全部が付いている感じ(足裏の力が抜けています)」……なんて内容です。

先輩方は、「頸」というか、「気」というか?が通っているのをイメージしたり、感じたりされているそうです。腕の横方向の輪でも、縦方向の前後の輪でもいいようです。(きっとベールのように幅があるともっとよいのでしょう。)ある先輩は「腕のところを虫が伝っているようなむずむずをイメージする」とおっしゃっていました。先生には、最終的には自分のすぐそばでなく、体育館の壁とか、もっと大きな円をイメージするように言われました。

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