2018年9月25日火曜日

基本功、全身を使う練習

基本功おさらいの3つめは、腕を回す練習でした。お教室では、甩手で力が抜けたら、手の力を使わないで腕を回す練習をします。

甩手のあと、足を肩幅に開いたまま、
(1)右手を内側から外側へ
(2)左手を内側から外側へ
(3)右手を外側から内側へ
(4)左手を外側から内側へ
(5)両腕を内側から外側へ
(6)両腕を外側から内側へ  という具合です。

このとき、線で人の絵を描いたときのように、胸の中心(鎖骨の下、みぞおちの少し上くらい)から腕が生えているというイメージで、腕を動かします。このとき、肩や腕の力は抜けていて、全身を使っているんだそうです。
例えば(3)の動作は白鶴亮翅のあとの、右腕を振り下ろす動作になど、それぞれの身体の使い方は、套路に取り入れることができるそうです。気功的には、全身の血流がよくなるので身体によく、武術の面では、腕だけで動かそうとするよりも、強い力が得られるのだそうです。

初めは「手を使わない」感覚がよくわからなくて苦労しました。今は私は、鞭を「ピシッ」としならせるようなイメージでやっています。振動が遠くまで伝わっていくイメージです。脇腹から脇の下あたりのスジが、ピリピリっと伸びる感覚があります。

その他に先生に教わった練習方法は、「お腹も腕と同じように動かす」のを意識するというものでした。私は片腕を回すときは、もう片方の手をお腹に当てて、動いているか感じながらやっていました。

もう一度、甩手(スワイショウ)

基本功のおさらいの2つめは甩手(スワイショウ)でした。甩手も、站椿功同様、立ったときの姿勢を作っていく、特に肩の力を抜く練習だそうです。お教室では、100回やっています。

足を肩幅に開き、両腕を、振り子のように段々大きく振っていきます。このとき、手の指先指先まで力を抜きます。ちょうど、太極拳の「掌(しょう)」の形になるそうです。

指先から1本1本、経脈が通っていて、「親指は○○」というように、身体の他の部分に通じているのだそうで、何回かずつ、それぞれの指を意識するとよいそうです。

収めるときも、腕の振りを段々小さくしていきます。そして止まったときは、太極拳の立ち姿勢ができているんだそうです。

2018年9月19日水曜日

もう一度、站椿功

今週からお教室で、基本功のおさらいが始まりました。まずは、站椿功(たんとうこう)から。

太極拳のときの姿勢は、立つだけの力を使い、他は力が抜けているのがよいと。その他の無駄な力を抜いていく練習として、站椿功があるようです。

「開歩(カイブー)」で足を肩幅に開いたら、ふわーっと浮き上がっていく感覚で両腕を上げます。肩の高さまで来たら、気のボールを抱えるように腕を丸めます。ボールは柔らかくてつぶれやすく、腕の全体がボールに触れているイメージで抱えます。このとき、親指が反らないように気を付けます。他の指と同じように、左右でつながっているように保ちます。

この姿勢のときに心がけるのが、
虚領頂勁(きょれいちょうけい)
沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)… すみませんまだあった気がするんですけど…。

姿勢ができたら、身体のどこかに力が入っていないかチェックしていきます。「力が入っているな」と感じたところに意識を向けて、力を抜いていきます。

この、立っているときの姿勢の大前提になるのが、「命門(めいもん)が膨らんでいる」状態だそうです。背中側で、おへその真裏くらいの高さの場所を、ほんの少し膨らませます。ひとまずお教室では、「必ず膨らむ訳じゃないけど、まず、骨盤は意識的に前に突き出してみてください」ということになりました。

ここからは私の場合です。私は上の話に加えて、おしりをキュッと締めます。次に、横から見て、自分の身幅の後ろから1/3くらいの位置に重心を置く意識をすると、命門が膨らむというか、姿勢が安定する感じがします。おへそがお腹の中に埋まっていって、その後ろから1/3くらいの場所に来るイメージです。